生来寝起きが弱く、子供が2人いる父親だというのに出勤ギリギリまで寝てしまう。
で、家族がすっかり家から出尽くしたあとになってからもそもそと起きてアレコレと朝の支度をするのだけど、あまりに静かだといつまでも目が覚めない僕のために、奥さんは居間のテレビをつけっぱなしにして家を出る。
必然的に朝のワイドショー的な番組が耳目に入る結果となるのだけど、よほどに事件がないのか、ここしばらく朝の話題は連日ボクシングの亀田親子でもちきりである。
僕はプロスポーツの報道と云うものは勝者が称えられ敗者は(残酷だけど)メディアから忘れ去られるのが大体だと思っていたのだが、どうも亀騒動に限るとこの常識は通用しないようだ。
悪目立ちではあるけれど、敗者の側がこれだけメディアに追っかけ続けられるケースと云うのはあまり例がないように思う。
ところで、確か読売オンラインだったと思うのだけど、何年か前にこんな記事を目にしたことがある。
おぼろ気な記憶を頼りに大体要約するとこんな感じだった。
・AB2人の人物があって、Aは好印象を持たれるような、反対にBはあまりよい印象を持たれないようなVTRを用意し、これをあらかじめ複数人の被験者に見せておく。
・その後、AとBが電気ショックを流されて痛めつけられる映像を被験者に見せる。
・Aに電気ショックが流された際はほぼすべての被験者について、脳の『共感』『痛み苦しみ』を司る部位に反応が見られたが、Bに電気ショックが流れた映像では、男性の脳が『報酬』にかかる部位が強く反応を示したことが多かったのに対し女性はAの時と同様『共感』『痛み苦しみ』を司る部位が反応するケースが多かった。
つまり『憎たらしいあいつが酷い目に逢っている』と云う状況下において、男は多くの場合気分がよくなるが女は可哀想に思う、と、こういうことだ。(全部が全部ではないだろうけども)
さて、これだけ連日話題になっているのだ、一連の亀騒動について女性と話をする機会が生まれる男性諸氏も多いかも知れない。
このとき声高にかつ満面の笑みで「いやあ、あれは実に気分のいい袋だたきだよね」などの感想を口に出すのはあまり得策ではなさそうだ、と云うのがおわかり頂けるだろうか。
女性が彼らを気の毒がっていた場合、冷たい男認定をされ好感度が下がること山のごとしである。
快哉を叫びたい気持ちをぐっと堪え、「ああまで手のひら返しされると気の毒って感じもしないじゃないよね」なんて言っておくのが無難なところだ。
また、こうした本心でない言葉を口にするのはどうもいけ好かない、と云う場合に使う魔法の言葉がある。
(これこそが僕の本意なのだが)
そう、「そんなことより内藤の話をしようぜ」である。
だって世界チャンプの嫁さんなのに内藤の奥さんとかまだパートに出かけてるらしいよ?
(亀田次男がアポ無し電撃謝罪に訪れた際、出勤に出た直後の奥さんが車を発見してアパートに戻り内藤に知らせた、と云う記事を見たんだけど、どこの記事だったかな)
「これで内藤一家が不自由なく暮らせるといいねえ」とかでもいいだろう。
ただ、女性には『同性が過剰に褒められると無意識に反発したくなる』と云う性質が多く見られるため、いわゆる内助の功を持ち上げすぎるとそれはそれでよろしくない結果になることがあるかも知れない。注意と加減が必要だ。
また、一々女の顔色なんて伺ってられません、うちのは黙って俺の話を聞きます、と云う強硬派の人は、自分が思い通りのことを好き放題喋ってるのにニコニコ聞いてくれるパートナーがすごく希有であることを自覚し、夜空に向かって3万回感謝の祈りを捧げた方が良いと思いますマジデ。
ええと。
何の話をしてたんでしたっけね?