先回更新、ボったくり死すべしをおれはおまえのパパじゃない、誰がボったくってて誰がボったくってないのかはいまいちわからないのだけどとTRiCK FiSH blog. DVDが高い理由から拾っていただいた。
(あの、ちなみに、うちは迎賓館裏「口」です。そこだけ欠けてるとほんのちょっぴりだけ居心地が悪いかな、って……)
さて本題。
勿論僕はアニメ業界の人間じゃないし、その収益の構造に付いて知識があるわけでもない。
なので、アニさんが
とっくに償却済みどころか今もわさわさ利益を生んでるファーストガンダムまできっちり6300円で合わせるってのはいくらなんでも値段つけすぎでしょう。
って書いてるのをみると「そうだそうだ!」と思うし、松谷さんが
劇場公開の邦画とTVアニメでは内実は異なるが、最初の公開や放送(一次利用)の段階で、製作費のリクープ(回収)が難しいことは共通する。DVDの価格が高く設定されているのは、このためだ。
と書いてるのを見れば「なるほどなあ」と頷いたりする。
なんとも日和見な消費者であることよ。
で、これは僕の金銭感覚だから他の人のこた知らないけども。
1本のアニメ映画を常時鑑賞できる対価として考えたら今の価格にそれほど不満はない。(実際、僕ハウル買ってるしね)
一方、大部分が最後まで通しで買うであろう「全13巻続き」みたいなDVDを定価6300円で売るビジネスモデルはちょっと認めがたい。出せても全部で3万円ぐらいまでじゃないかな。
(あくまで僕の金銭感覚と念押ししますけども)
採算が合うとか合わないとかの話じゃなくて、購入者の財布の感覚としての話だ。
さて、僕の金銭感覚はおいといて、僕は映像コンテンツの価格ってのは多分今後も下がることはないだろうな、と予測している。
以下理由。
そもそも、なにか物の値段が下がる時というのはおおむね
1.価格競争
2.値下げによって値下げ幅より買い手が増えるのがわかっている(またはその見込みがある)
3.高すぎて全然売れない
のどれかで、こうした条件は映像コンテンツの場合どれも成り立ちにくい。
まず、映像は基本的に製作した組織のみがコンテンツを販売できるわけで、価格競争はまず発生しないから1のパターンはナシだ。(だってエウレカが欲しいのに高くて買えないからマトリックスでいいや、って人はいないだろう)
2.のパターンにしても、買い手がどのぐらい増えるかは不透明なわけで、現状の収支で安定しているのにわざわざ博打は打たないように思える。
3.については、実際市場として成り立ってる(高くても買ってる人が居る)のだからやはりナシだ。
わずかでも可能性があるとしたら、1と2の混合パターンか。
まず、「DVDを安価に販売して従来以上に収益の取れるビジネスモデル」が発生して、このモデルでコンテンツを作る製作がお金を集めやすくなる。
そして作品単体じゃなくてもっと大きな単位での価格競争が発生して、高い価格でコンテンツを販売するモデルが駆逐されてしまうと云う場合だ。
ううむ、自分で書いておいてなんだけど、望み薄いだろうな。
(そんなことが可能ならとっくになってると思うもの)
ただ、高くてもコンテンツを買って業界を支えてくれる層に依存している今のスタイルがずっと続けられるのかと云えばそれも少々見通しが暗い。
深夜アニメの放映本数がじゃんじゃん増えている昨今、アニメに限ったら「映像を売って収支を合わせる」モデルは徐々に苦しくなっているんじゃなかろうか。
「あのね商法」などと云う人を馬鹿にした売り方が最近よく目に付くのは、いよいよ業界が苦しくなって悲鳴を上げているからだ、と言い切ってしまったら大上段に構えすぎかしら。
(あのね商法:最終話や未放映の追加エピソードなどをDVD収録にして販売する感じの悪い販売方法。由来等はあのね商法のGoogle検索結果、はてなキーワード「あのね商法」あたりを参照下さい)
小学校の頃読んだ漫画で「未来の世界では一日中アニメの放送されているテレビ局がある」ってのがあって、そんなの夢の世界だと思っていた。
あれから20年とちょっとが過ぎて、夢の世界は現実のものになった。
なったけど、僕はアニメとその周辺の世知辛さも見えちゃう年齢になってるわけで、夢の世界もいいことばっかりじゃないな、なんて思ったりする。
まったく現実って奴ぁ。
(ありゃ? なんだかセンチメンタルで変な締めになっちゃったな)