大小。
子供を呼称するのにうえのこしたのこではちょっと不便なので、ここでは仮に上の子(娘)を「椿」下の子(男)を「楓」とする。
楓はいろんな事を自分でやりたい盛りで、可能不可能は別としてとりあえず「じぶんで!」と主張しないと気が済まない。
「楓はまだ小さいから、それは一人じゃ無理だよ」
と諭すのだが、
「かえしゃん、もうおっちいもん。おにたん(お兄さん)だもん」
と、こうだ。
お父さん、おおきい子は「食べたい」を「たべりたい」とか「寝たい」を「ねりたい」(練りたいってそんな)と言わないもんだと思うんだけどナア。
さてある日のこと。(と云うか十数分前)
夕飯を終え、自室に引っ込んで少し経った頃合いに、居間から椿と楓のじゃれ合う声が聞こえる。
椿の声がやや涙声になったのを聞きつけ、どうした、と声をかけると。
「楓ちゃんが、椿の鼻にぶつかってきたの」
楓は少々サイズが大きく(もうすぐ3歳なのに、今の時点で小さい4歳児くらいの体格)、3歳児の加減で暴れられるとちょっと手に余る。
「楓ー、楓は身体が大きいんだから、もう少し大人しく遊んでくれよ」
たしなめると、こんな言葉が返ってきた。
「かえしゃん、おっちくないよ、ちいさいよ」
どっちだよ。